
今日は、私が関わっている生徒の将来について、じっくり考える時間がありました。
演奏のことだけではありません。
どうすれば、自分で練習を組み立てられるようになるのか。
どうすれば、自分の言葉で音楽を考えられるようになるのか。
困ったときに、周りへ助けを求められるようになるのか。
そんなことを考えながら、改めて気づいたことがあります。
それは、私が目指しているのは「演奏を教える先生」ではなく、音楽を通して“人”を育てる先生なのだ、ということです。
この考え方は、私が一人で作り上げたものではありません。
学生時代、カナダで出会った恩師は、演奏技術を教えるだけにとどまらず、どうすれば自立した音楽家になれるのか、その方向性を示してくれました。
正解を与えるのではなく、自分で考え、自分で判断できるようになること。
その姿勢は、その後ベルリンで学び、ヨーロッパで演奏活動を続ける中でも、多くの素晴らしい音楽家たちから受け継いできたものです。
だから私も、教える立場に立ったとき、単に「答え」を渡すのではなく、まずは問いかけから始めるようにしています。
そして答えを渡すときにも、必ずその考え方と理由を添えるようにしています。
受講生や生徒に、少しずつ
「自分で考える力」
「自分で判断する力」
を育ててほしいからです。
この音楽は何を語ろうとしているのか。
なぜ、この装飾音を選ぶのか。
なぜ、このダイナミクスが必要なのか。
そんな問いを重ねながら、自分自身で判断できる音楽家へ育っていってほしい。
他人の演奏をコピーするのではなく、自分の音楽を表現できる人を育てたい。
私は、表現力は才能だけの問題ではなく、育てられるものだと思っています。
「センスがある・ない」ではなく、考え方を学び、経験を積み重ねることで育っていくものです。
AIの発達によって、技術や知識はますます手に入りやすい時代になりました。
だからこそ、「その人にしかできない演奏」には、これからますます価値が生まれると私は思っています。
プロであっても、アマチュアであっても、自分の言葉で音楽を語れる人は、音楽をもっと深く楽しめる。
そして、音楽を通して身につけた「自分で考え、判断する力」は、きっと人生のさまざまな場面でも支えになってくれるはずです。
実は、7月7日、七夕の日から開催する
『バッハの見え方がガラリと変わる:バロック音楽表現のための3ステップ』
という3Days講座も、この考え方が土台になっています。
「もっと音楽的に弾いて。」
音楽を学ぶ人なら、一度は言われたことがある言葉ではないでしょうか。
でも、「もっと音楽的に」が分からないから、多くの人が迷ってしまう。
私がお伝えしたいのは、「一問一答式の答え」ではありません。
音楽を読み解き、自分で判断できるようになるための考え方です。
それは、私自身が恩師から受け取り、ヨーロッパで磨き続けてきたもの。
今度は、それを次の世代へ手渡していきたいと思っています。
もし今、
「バッハはあまり得意ではない。」
「どう指導すればいいのか分からず、練習曲のようになってしまう。」
「避けては通れないからこそ、もう一度しっかり学びたい。」
そんな思いがある方は、ぜひ講座の詳細をご覧ください。
『バッハの見え方がガラリと変わる バロック音楽表現のための3ステップ』
https://mikit2513.systeme.io/bach3step
7月7日・9日・10日の21時から、各回約60分のオンライン講義です。
リアルタイムでご参加いただくと、その場での気づきや学びを共有できるため、より深い学びにつながります。
もちろん、3日間すべてアーカイブをご用意していますので、ご都合が合わない方も安心してご参加いただけます。
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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
音楽は、ただ「弾けるようになる」ためのものではなく、人を育て、人生を豊かにしてくれるものだと私は信じています。
これからも、演奏やレッスンを通して感じたこと、ヨーロッパで学んできたこと、そして音楽教育について、少しずつ綴っていきたいと思います。
また次回のブログでお会いしましょう。